
2011.04.28 (Thu)
ナチュラ部、よみうりランドに行くのだ~第3夜~

こんにちは、わたくし、林と申します。
略して「りん」と呼ばれております。
さて…、懸命な読者ならすでにお気づきの事と思うが、
われわれは一体何を目的とした部活動であっただろうか?
われわれは「ナチュラ部」
そう、自然を愛し、自然を慈しみ、自然と戯れるのを目的とした部だ。
なのに、今まで何をしてきた。
飯を食い、バンジーをやり、快楽に身をゆだねているだけではないか。
これではいかんと思った私は、皆に声をかけた。
「俺についてこい!」
皆、キョトンとしていたが、そんな事は意にも介さず、私はある場所へ向かった。
その時であった。
騒がしげな音楽と、楽しそうな嬌声が私の耳に飛び込んだ。
「すわっ、敵襲か!!」

それは、チアリーダーであった。
「ふっ、なんだ脅かすなよ」
私は一言つぶやくと、足に根の生えた、大内、山崎両氏を残し、足早にその場を去った。
「みんなっ、ここなら自然を楽しめるぞぉっ!!」
ここは、ステージのようなものがあり、芝生が生い茂っていて、…ええと…
とにかく広場だった。
ここでこそ、ナチュラ部のナチュラ部たるゆえんである、自然を満喫できる。
こう伝えると、皆、私を憧憬の目で見つめていた。
「よせやい」
さて、目を転じると、世良、石村両女史がバドミントンを始めた。
それでは、二人の絶妙なボレーを見ていただきたい。

……

…まったく続かない。





しばらく待つこと、四半時。

ようやくボレーが続いた。

なんと、15回も続いたのだ!!驚嘆に値する!!!
すばらしい!!
私の提案がかくも見事に的中し、皆を満足させ、
「ナチュラ部」の体面を救うとは!
いや、言うまい。君子は黙して語らずだ。
皆の満足げな顔が、何よりの褒美なのだ。


いや、大内氏、あなたは何もしてないから…
兎にも角にも、われわれ「ナチュラ部」は自然を愛でる事に成功したのであった。
Mission Complete!!!
さて、それでは今宵はこの辺にいたしとうございます。
この後、我々がどのような顛末を迎えたのかは、他の方のお話に任せとうございます。
ご清聴ありがたく存じます。
To Be Continued!
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